バタヤン
私は子供の頃、木と川のニオイのする深川という町で育ちました。
遊びといえば木の棒でのチャンバラごっこや、メンコ、缶蹴りなどなど。
ガキ大将と一緒に遊んでいました。
深川不動さまの縁日に親父に連れて行ってもらい、伊勢屋の焼き団子食べて、参道のまん中あたりで、バナナの叩き売りを見ながらバナナを買って、家で食べるのが楽しみでした。
現在の木場公園の前は、かつては木材の町で、製材所や木材店が立ち並び、活気のある町でした。
懐かしい思い出です。
あれから数十年。
私も早いもので還暦を過ぎてしまいました。
木の町は深川、木場から、新木場に移転しましたが、その新木場も大分変わりました。
たくさんあった製材所、木材倉庫などは少なくなり、高齢者が多くて若者が少ない、元気のない新木場になってしまいました。
今の新木場は物流会社中心の倉庫街なりました。
私は前職も含めてずっと木材関連の仕事をしています。
私が37歳の時、新木場の製材所を辞めて佐久間木材に勤務し、20年以上働き続けられた事に大変、感謝しています。
先日、東京都木製材業模範業員表彰式がありまして、勤続20年の表彰状を受け取ました。
佐久間木材は当時、合板部と木材部の二つの部署があり、私は木材部に配属されました。
木材部とは言っても、木材だけではなく、石膏ボード、ベニヤ類、建材に関する細かい材料まで配達していました。
最初の頃は道が分からなく、配達に行くのが大変でしたが、今は大分覚えました。
現場の搬入も慣れて、色々な大工さん達と知り合い、色んな事を学びました。
私は佐久間木材の中でも、森下営業所、浦安営業所、浅草営業所と渡り歩いてきました。
旧木材部から旧合板部に異動して、今は主にシナ合板を配達しています。
建築用のシナ合板ではなく、抜型用シナ合板なので、反りの無い板を検品し、品質を維持するのは大変ですが、お客様のニーズに答えて対応していきたいと思っています。